花椒

一人息子の花椒のレビュー・感想・評価

一人息子(1936年製作の映画)
3.7
[信州の母子家庭で育った主人公。貧乏ながらも勉学のために母親は上京、進学を許す
卒業してしばらく後に母親が息子の生活ぶりを見に上京してきた。
報告もないまま息子は結婚しており、子供も生まれていた…]

家父長制の戦前だと母子家庭だと母親よりも息子の方が立場は上なのかね?戦後生まれの私でも主人公の息子には共感できなかった

笠智衆が主人公の初等科時代の恩師役

東京国際映画祭小津安二郎生誕120周年記念@国立映画アーカイブ

ゲストの映画監督ジャ・ジャンクー(長江哀歌)が上映終了後にトークがあったのだが、東京国際映画祭の他のイベントで到着が遅れて今回の当初予定になかったらしいジム・ジャームッシュからの今回の小津安二郎特集に向けてのビデオメッセージを場繋ぎとして上映

[学生時代に黒澤明、溝口健二、大島渚の日本映画は結構観たが、小津安二郎を初めて観たのは自分が映画監督になってから。
日本側が小津は日本的過ぎると考えて海外に配給してこなかったとのこと
多かれ少なかれ映画監督はハリウッド的な作品を目指すのだが、小津にはそれがない。ハリウッドに影響を受けない独自のスタイルは逆に、普遍的な作品を生み出すとのこと

客の中には通訳介さずに頷いている人多数。監督目当ての中国人が2-3割いたと見られる
花椒

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