はんそく負け

一人息子のはんそく負けのレビュー・感想・評価

一人息子(1936年製作の映画)
3.5
勉強ができるからと息子を信州から東京へ送り十余年、貧乏しつつもその成功を信じ、やっとこさ会いに行ってみると結局息子も貧乏をしている。それじゃあ喋れないだろうと思うくらい白い歯をニッと剥き出して笑いながら話す母子の姿。地べたに座って本音を切り出す。貧乏なのだから本当はそれくらいが身の丈にあってる。養蚕工場をやけにねっとりねっとり撮るのはカウリスマキでも見た。同じく東京に出てった笠智衆に子ども四男まで出来てるのが大変可笑しい。