ネズミツオ

テキサスSWATのネズミツオのレビュー・感想・評価

テキサスSWAT(1983年製作の映画)
3.8
一匹狼のテキサスレンジャーが武器密輸組織を壊滅させる勧善懲悪、現代の西部劇タッチな土埃舞い上がる男のロマン。散らかり放題な家に狼と共に暮らすマックエード。スーパーチャージャー搭載の愛車ダッジトラックは差し詰め鉄の馬と言ったところか。彼に懐いて離れない相棒のケイヨも良い味出てます。しかもちゃんと戦力になる頼もしいメキシコ野郎だ。

ヤクの売人を追跡する際に暴走するピックアップトラックに掴まって自ら捨て身のスタントを演じるチャック大先生はやはり本物のアクションスターですね!この売人を演じてるのは「ブレードランナー」でJ.F.セバスチャンをやったウィリアム・サンダーソン。いつもの屑っぷりが板に付いていて初っ端で死なないのがすぐ分かりました(笑)

離縁した妻に「悪魔の赤ちゃん」のシャロン・ファレル。娘には「13日の金曜日PART3」でヒロインのクリスを熱演したダナ・キンメル(えらいキュート!)。気が付かなかったですが、スタント担当と脇役でジェイソンの中の人ケイン・ホッダーが出ているとは何という偶然の一致!
ジャンル映画ファンにはお馴染みの顔ばかり揃っているのも見応えがあります。R.G.アームストロング(デビルスピーク、プレデター)、バーバラ・カレラ(ドクターモローの島)、そしてジョン・キャラダイン(燃えよカンフー)。

チャック先生とキャラダインの真剣勝負は双方ともに武術の達人であることがリアリティを倍増させています。バズーカやMAC10でのドンパチにブルドーザーまで引っ張り出してくるハチャメチャ加減が大らかな80年代らしくて見ていて妙に落ち着きますよ。手首を怪我したマックエードがマグナムの反動で痛みを覚える場面とか頭からビールを浴びて闘魂注入するディティールの細かさ。フランチェスコ・デ・マージの思いっきり西部劇なサントラも素晴らしいし、OP&EDに出てくる狼の姿もグッと来る。

【2017年4月10日(月)】ムービープラス
<2016年12月4日(日)放送>の録画で鑑賞。
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