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青いパパイヤの香りのcamusonのレビュー・感想・評価

青いパパイヤの香り(1993年製作の映画)
1.5
裕福な家庭の邸宅に雇われた少女の視線で、
家庭内の出来事を描いていくという主旨だとは思うのですが、
実のところ何を伝えたかったのかがまったく不明です。

ほとんど言葉が発せられることがなく、
映像だけでじっくり間をおいて見せていく手法で、
映像技術は確かで、映像は美しいと思います。

ですが、エキゾチシズムを刺激するような東洋趣味を混ぜ込みつつ、
(しかも何故かしばしば日本的なものが含まれる)
文学的な雰囲気を醸し出そうとするあざといねらいが透けて見えてしまい、
苦痛を感じてしまいました。

ベトナム人によるベトナム人のための映画ならば、
例えつまらなくても、
ベトナム人を映す鏡として興味の対象になり得るのですがね・・・

女の子の子役が可愛かったのだけが救いだったので、
成長して役者が代わってからが辛かったです。
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