ベトナム🇻🇳出張帰りついでに未見の本作を。
往年の大映作品を思わせる幽玄な劇伴で幕開け。
今や見れないサイゴンミッドセンチュリー家屋の大セットを滑らかに流れるカメラワークで魅せるオープニング、そしてさまざまな音の共鳴。
画面を彩るのは、圧倒的な美術の数々、お料理、虫、汗や涙や水滴、ムイの無垢な表情。
大きな時の流れの中で殆ど変わらないだろう日常とそこに揺蕩う感情の動き。
サイゴン風味の箱庭的ファンタジー。
美しい映画は多幸感に溢れる。
本作を観るもいいが、四六時中BGMにして暮らせば穏やかに過ごせそう。