南無阿弥陀

青いパパイヤの香りの南無阿弥陀のレビュー・感想・評価

青いパパイヤの香り(1993年製作の映画)
4.0
見るたびに、この世にはまだこんなに美しいものがあったのか…と、なる作品。
亜熱帯な湿度、陰影、木漏れ日、料理、音楽…
エキゾチックなベトナムの調度品。シノワズリ…シルクロード…はぁ、美しくてため息。
言葉が少なく、いかにもフランス映画のようなオシャレ力で物語が進んでいくが、ラストの方で使用人だからこその口数の少なさの理由みたいなのが見えてくる。
青いパパイヤが無垢な少女ムイのメタファーだとしたらとんでもないエロスが込められているよね…ふーん…
兎にも角にも、この美しい映像がベトナム戦争前を描かれているということがあまりにも切なく感じる。
そしてこの映像が、ベトナムではなくパリの郊外で撮影されていたという事実…!!!
ノルウェイの森でも思ったけれど、監督の作り込んだ世界が素晴らしすぎる。
南無阿弥陀

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