こーた

コラテラルのこーたのレビュー・感想・評価

コラテラル(2004年製作の映画)
4.1
LAでタクシードライバーを勤めるマックスは、検事のアニーを乗せて意気投合する。アニーを降ろして余韻に浸るマックスだが、グレースーツに身を包むハンサムガイ・ヴィンセントを乗せたことから彼の夜が、人生が激変する。
4回の殺人タイミングの中で、それぞれマックスは踠き葛藤する。精神的にも物理的にも。彼の必死な行動によってそれぞれの事件がしっかりとドラマ上の事件にもなっている。そして彼はコラテラルな身でありながら、徐々に能動的な行動を取り始める。
マックスは典型的な、いいやつで夢も希望もあるが行動が伴わない男だった。そんな彼がヴィンセントととの一夜を通して、彼に欠けていた決定的な行動力を見せ始める。死のリスクを冒してヴィンセントの鞄を奪ったり、マフィア?のボスに単身乗り込んで凄んだり、タクシー横転させたり…。そんな明確に悪いことを犯しているヴィンセントの言動を通して成長するマックスという、相反する組み合わせが面白かった。
悪役トムはよいですね。
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