エイデン

フレディVSジェイソンのエイデンのネタバレレビュー・内容・結末

フレディVSジェイソン(2003年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

かつて“スプリングウッド”の殺人鬼として、かぎ爪のついた手袋を凶器に多くの子供たちを餌食にしてきた“フレディ・クルーガー”
彼は犯行に気付いた街の大人達によって密かに焼き殺されたが、夢の中に現れる殺人鬼として蘇っていた
夢の中で殺人を行うと現実でもその通りとなるという能力を使い、新たな惨劇を起こしてきたフレディだったが、団結した大人達が徹底的にフレディの噂を封じ込めたことで、彼の存在は忘れ去られようとしていた
何度も蘇ってきたフレディは人々に恐れられることで力を得ていたため、忘れられることにより夢の中に入ることができず殺人ができなくなってしまったのだ
地獄の底をさまよい解決策を探していたフレディは、“クリスタル・レイク”の殺人鬼“ジェイソン・ボーヒーズ”を発見する
何度殺されても復活する不死身の殺人鬼であるジェイソンは、フレディのように夢の中の存在ではない
それを利用し、ジェイソンを操って人々に恐怖を与え、自分の復活に繋げようとフレディは画策する
そしてジェイソンが執着する母パメラの姿に化けて現れたフレディは、自らの伝説が残るスプリングウッドの“エルム街”へ向かうように彼へ命じるのだった
その頃 エルム街1428番地に住むローリは、両親が留守にしている週末に女友達のキーアとギブを家に呼んで楽しんでいた
そこへミーア達が勝手に呼んだ男友達のトレイとブレイクもやって来るも、かつての恋人ウィルと別れて以来 恋愛から遠ざかっていたローリは難色を示す
夜も更けてくる頃には、トレイとギブはイチャつき始め、ブレイクは露骨にローリに近づくようになる
ミーアもローリに男を作るきっかけになればと止めようともせず、ローリは困り果ててしまうのだった
そんな折 台所へ行ったブレイクは、裏口のドアが空いていることに気が付く
そこから侵入していたジェイソンは、ギブと寝た後、ベッドで休んでいたトレイを殺害
シャワーを浴びて出てきたギブが変わり果てたトレイを発見し、一行は外を走っていたパトカーに助けを求めるのだった
警官たちは犯人を発見できなかったものの、1428番地はかつて起きた事件の舞台であったことを思い出し、犯人はフレディではないかと噂する
すぐにそれは口止めされたものの、偶然ローリたちはそれを聞いてしまい、彼らの恐怖によりフレディは再び力を取り戻していくが、同じ獲物に目を付けたジェイソンと対立してしまい・・・



人気ホラー『エルム街の悪夢』シリーズのフレディと、『13日の金曜日』シリーズのジェイソンが地獄のコラボを果たしたクロスオーバー作品

それぞれ、『エルム街の悪夢 ザ・ファイナルナイトメア』、『13日の金曜日 ジェイソンの命日』の後に位置付けられ、当初は配給会社が統一化されたことによる小ネタを拾い上げた形でコラボが実現した
夢の世界を舞台にするかなりオカルトよりなフレディに対し、現実の殺人鬼であるジェイソンを組み合わせる難問も、やや荒技ではあるけど解決
当時は前例も無い中なのでこの辺り無理矢理にでも形を作ったのは評価したい

両作品ともに人気なだけあって、片方に比重置くわけにもいかないところを、上手く両キャラの魅力を引き出していったのは大変よろしい
どちらかを善玉にするわけでもなく、それぞれの殺人技術をとにかく魅せていく
更に最終的には獲物の取り合いという殺人鬼っぽい理由で夢のバトルにも発展させるサービス具合
VSの名に恥じない戦いや、良い塩梅に落とし込んだオチまで、ファンとしては満足度高い
まあホラーかと言われるとアレだけど

ありそうで無かったチャレンジングな作品で、ぶっちゃけ粗は多めだけど絵面のカロリーで満腹になれる作品
ファンにとっては(悪)夢のような作品にはなってるので、シリーズ追ってる人は観て損は無い
ちなみに長らくフレディ役をやっていたロバート・イングランド御大が同役を演じる最後の作品でもあるぞ
更に調子乗って『死霊のはらわた』とのクロスオーバーも企画されたけど映像化は没となった
代わりにフレディとジェイソンの戦いに『死霊のはらわた』の主人公アッシュ・ウィリアムズを加えた『Freddy vs. Jason vs. Ash』という本作の続編的な位置付けのコミックは発売されてるので、気になった人は探してみよう
めちゃめちゃプレ値付いてるけど
エイデン

エイデン