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酒とバラの日々のkojikojiのレビュー・感想・評価

酒とバラの日々(1962年製作の映画)
3.6
題名は「酒🍷とバラ🌹の日々」だが、ジャックレモン🍋だから、きっと楽しませてくれるだろうと思っていたら、とんでもないシビアな映画だった。

酒がやめられない貴方、いや私、観るといいでしょう。酒🥃の怖さを思い知らされます。

#1464 2023-496
1962年 アメリカ🇺🇸映画
監督:ブレイク・エドワーズ
脚本:J・P・ミラー
撮影:フィリップ・ラスロップ
美術:ジョセフ・C・ライト
音楽:ヘンリー・マンシーニ

営業マンのジョー(ジャック・レモン)は仕事先で知り合ったカーステン(リー・レミック)と恋に落ちる。その愛を確かめた初めて夜、カーステンが海を見ながらささやく。

「はかなきは 酒とバラの日々
二人の道は霧の中よりいでて
夢のうちに消えん」

いい詩だと思って書き留めていたら、それはこの後の二人の人生を暗示のような詩だった。

二人は、ほどなく結婚して子供が産まれる。しかし激務を紛らわせるため酒を飲むようになったジョーは、ある日、育児のために酒を飲まない妻カーステンを厳しく責める。それがきっかけでカーステンもまた酒を口にするようになる。酒に依るところが多くなる二人の生活は、やがて破綻をきたし始める...。

止めようとすると、もう一人が足を引っ張る。二人だから、飲み始めたら際限がない。夫婦のアル中の恐ろしさを初めて映画で観た。
よく大麻に溺れる夫婦がニュースになるが、こんな感じなのかもしれない。

ジャック・レモンは喜劇役者のイメージしたないので、こんなシビアな演技をするとそのギャップが凄まじく訴えてくる。
酒を探して義父が作ったハウスの中を探しまわって花の鉢を壊してしまうシーンはゾッとするほどの熱演だ。

そういえば、ヘンリー・マンシーニのこの曲は、確かに聴いたことのある音楽だった。
しかし、何故、酒🥃はわかるが、バラ🌹の日々なのだろう。
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