のんchan

酒とバラの日々ののんchanのレビュー・感想・評価

酒とバラの日々(1962年製作の映画)
4.0
ブレイク・エドワーズ監督は有名ですが初鑑賞。
奥様がジュリー・アンドリュース、ハリウッドきってのベストカップルだったんですね💞
この作品はジュリーと再婚する前の制作で、アルコール依存症に悩む夫婦の壮絶なドラマでした。

オープニングにヘンリー・マンシーニ作曲のタイトル同名のテーマ曲、甘美なジャズナンバーが流れます🎶

ジャック・レモンとリー・レミックの演技がそれはそれは素晴らしく見応えありました👏


前半は2人の出会い、結婚、娘の出産とトントン拍子に進む中、ジョー(レモン)は接待仕事のストレスからアルコール量が増えていく。
カーステン(レミック)は結婚前はチョコレート🍫は欠かせずもアルコールは一切口にしなかったのに、ジョーに勧められ"ブランデー・アレクサンダー(カカオ、コニャック、生クリームで作るカクテル)🍸"を飲んでアルコールにハマっていく。

後半ではジョーの失職により夫婦関係も崩れていき、それぞれが更に酒に依存し止められない悪循環を繰り返す。
ジョーは療養所に2度も収容され長い苦しみの後、せん妄状態から脱却し、依存症更生会により自ら立ち直る。

しかし、カーステンは『シラフだと世の中が汚く見える』『近くに見える海よりも遠くに見える海が美しい』と、自分をアル中と自認出来ないのがネックとなる。娘の顔を見ることもせずに家庭を捨てアルコールを選んでしまう、そんなカーステンのラストは何とも言えないアル中の恐ろしさを象徴していた。


ジャック・レモンはコメディだけじゃないのですよね、表現力の豊かさ、奥が深い。せん妄状態の暴れる演技は必見でした。



《無駄話》
我が家は性格から趣味から何もかもが全く真逆な夫婦。
しかし、たった1つだけ一緒なのが2人ともに下戸なんです。
お酒好きな方にしたら、なんともつまらない奴!と仰るでしょうが、飲めないから美味しいと思わない。身体に合わないから飲みたくない。
一生、アル中だけは防げます😁
のんchan

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