がちゃん

殺人魚フライングキラーのがちゃんのレビュー・感想・評価

殺人魚フライングキラー(1981年製作の映画)
2.8
遺伝子操作で飛行能力をもった新種の肉食魚が、
多くの観光客が訪れているカリブ海のリゾートに現れ、
次々に人間に襲い掛かってくる。

この本筋の中に、適当な人物のエピソードを混ぜ込んでお話は進行するが、危険を察知したヒロインがリゾートのオーナーに施設の閉鎖を進言するも無視され、犠牲者が増えるという組み立ては、
ご存じ「ジョーズ」の丸ごといただきの展開。

殺人魚が空中を飛ぶ姿も、
暗い画面で具体的な描写がないのでよくわからない。

死体置き場の死体の腹から、
突然殺人魚が飛び出してくるあたりは、
「エイリアン」を見ている人ならニヤリとするかもしれない。

職人監督キャメロンも、
後年の「タイタニック」や「ターミネーター2」のように、
予算がたっぷりあればと悔やんでいるに違いない。

少予算ながらスケールを大きく見せようとして、
かえってチープさが目立つ残念な出来となった。

陸に上がってきた多数の肉食魚たちは、
結局退治されたのかな、???
と、妙に居心地の悪いエンディング。

お話の終わらせ方に困っちゃったんだね、
きっと。
がちゃん

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