生物パニック映画『ピラニア』(1978米)の続編
原題『PIRANHA II: FLYING KILLERS』
またしても軍によって開発された生物兵器フライングキラー。輸送中に沈没。空飛ぶ魚群がビーチを襲う。
今回は遺伝子工学のみでなくグラニオンとトビウオのハイブリッド。
チェストバスターに羽根生えた!という造形は純粋に嬉しい。交配トビウオとはいえ、跳ぶのではなく飛ぶ魚。さらに空中浮遊も可能。
なんといっても鳴き声がかわいい。これをヒヨコ群と思うか昆虫軍団と感じるかで印象は分かれるところ。
頸動脈に噛みつくなど単体の襲撃シーンは『勇者ヨシヒコ』のようでほのぼのする。
ジェームズ・キャメロン&ランス・ヘンリクセン。そしてキャメロン作品っぽい女性の面々。というか肉食系女性陣すごい。
序盤で怒涛の人物紹介&ちょっとした群像劇。作中の生贄かと思いきや、純粋にストーリーの起伏要員で救われた人もいた。あくまで「も」だけれど。小市民な記念写真夫婦はなんか憎めなかった。
1作目(’78)オマージュらしきシーンがそこかしこ。オープニングをはじめとして全画面赤く染まったりなども。
そもそも1作目の事件が作中に話題として出ている。それでもストーリーは独立しているので単品として問題はない。
低予算とのことだけれど本物の沈没船?やヘリを飛行させるなど費用かけている。
CG技術が向上した現在ならば同じ予算でもそこそこのモノが作れそう。アサイラムを超えるような良質なB級量産会社がもっと増えて欲しい。
鑑賞 2020.09.29 ザ・シネマ