mylife

明日の記憶のmylifeのレビュー・感想・評価

明日の記憶(2005年製作の映画)
4.2
「明日の記憶」を再鑑賞してみた。監督は堤幸彦。2005年の映画なのね。もう随分と久し振りの2回目やけど、ある程度には内容は覚えている。

だけど、キャストで覚えていたのは主演の渡辺謙と樋口可南子だけなのだ。意外と豪華キャストが揃っていたので今更ながらに驚いた。

その脇を固めるキャストには…吹石一恵、坂口憲二、田辺誠一、袴田吉彦、水川あさみ、香川照之、及川光博、木梨憲武、渡辺えり子、大滝秀治、遠藤憲一、木野花らが名を連ねる。

中でも、香川照之とミッチーが印象に残ったかな。袴田吉彦とエンケンも渋い人選だと思う。この頃の旬な俳優が、わんさか出ている印象。

それにしても、渡辺謙。やはり存在感が際立つ。喜怒哀楽の表現が上手。苦しんでいる姿も秀逸だと唸らされる。そして、何より素晴らしいのが支える樋口可南子の存在感。

物語は若年性アルツハイマー病をテーマにしている。記憶を題材にしている映画は多いが、その中でもとりわけ見応えを感じる。他の映画で、パッと頭に浮かぶのは「私の頭の中の消しゴム」かな。同じように、どんどん記憶が薄れていくパターン。

後半もっと悲観的なシーンを散りばめてくるのかと思いきや割りとポジティブシンキングなのが救われる。50歳を迎える前に記憶が無くなっていくのは辛すぎる事実。働きたいのに働けないのは余りにも残酷なのである。
mylife

mylife