ホラー映画ではなく、アンビエント映画としての先駆けとなる作品ではないだろうか。ただただリアル。リアルしかそこにはなく、彼ら以外の存在を感じえない絵に存在する異質性。
ノンフィクションの遭難を克明に記録した映像なだけでも充分に雰囲気を感じるのに、そこにただ象徴としてしか現れない存在。
おそらく、白黒とカラーの映像で規則性やマイクとヘザーの使い分けがあるのだろうが、怖くて見返せない。
最初から最後まで引き込まれっぱなしで、今も尚生きた伝説である魔女の存在を示唆した作品に彼らは伝説の一節として名を刻んでしまった。
この作品はホラーの名匠がどれだけの資金を投じたとて現在では作れないだろう。
この作品を自分が生まれる前に作った監督や演者その他に感謝いたします。
