カミワザ

インビジブル・ターゲットのカミワザのレビュー・感想・評価

インビジブル・ターゲット(2007年製作の映画)
4.1
ベニー・チャン監督と、ニコラス・ツェー作品で思い返したこちらをご紹介。

本作、ジャッキー不在の『香港国際警察』といった作品ですが、彼の意志を継いだ3人の若手の躍動が抜群に良いんです。
で、『NEW POLICE STORY』のベニー・チャンが監督を務める、香港アクションが好きの方にお勧めいたします。

■3人の主演
ニコラス・ツェーはこの頃から、大分顔つきも変わりましたが『NEW POLICE STORY』シウホンのその後とも言えるような無茶な躍動で魅せてくれる。
ショーン・ユーは格闘シーンでの体捌きが3人の中でも一枚上手。動きが凄い!
ジェイシー・チェンはあのジャッキー・チェンの息子さん。顔つきが似ています。
アクションシーンや体つきが2人と比べる(そんなシーン有)と見劣りしますが、感情的なシーン等の演技は中々良かった。

その他、本作の悪役、第2のジェット・リーと言われるウー・ジンも、さすがは武術家といったアクションをみせてくれました。(強すぎですが)

と、出演陣を語っても、本作の見所は体を張ったアクションである事が言えます。
殆どはスタントを使わず、彼等で演じているので、屋根から落ちたり、壁にぶつかったり等のシーンが痛そうです。

ストーリーは全体的に少し重め。
まあ、ある意味香港映画の王道的な展開(警官の敬意や尊厳みたいな)。
所々笑えるシーンもありますが、軽さが無い。その点はやっぱり、ジャッキーが必要だったのかも!?

そして香港映画の良い所、エンドロールと同時に流れるメイキングシーン迄、余すことなく楽しめます。
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