前作「ラストエンペラー」で世界を制したベルトルッチ監督。
次に撮った本作は 北アフリカを舞台にしたジブ〜い大人のメロドラマ。
公開当時まだまだ ガキんちょ だったわたくし には全く理解出来ず 大人になって再鑑賞し 本作の素晴らしさがようやく分かったような気がします。
ガキんちょ だった当時でも唯一理解出来たのは坂本龍一が奏でる壮大な音楽!
30年経っても今だに耳に残っている👂と言っても過言ではない。
このスコアに誘われて劇場に足を運んだと言ってもいい。
戦後間もない1947年。
ある夫婦がニューヨークから北アフリカへと旅立った。
夫婦は愛も夢も活気も薄れ、この旅行で何かを得られると考え 壮大な大地を険悪の中、彷徨う。
見えない何かを模索するかのように。
初期作品同様、ベルトルッチ監督お得意の
"さまよう映画" 。
今回は愛の無い渇いた夫婦の異国の地での彷徨い旅。
デヴラ・ウィンガーとジョン・マルコビッチの くたびれた夫婦っぷりがうまい。
本来ならウィリアム・ハートとメラニー・グリフィスが予定されていたが、当時大スターだった2人を雇うほどの予算が無かったらしい。
これは大人には 沁みる 作品。
再鑑賞して良かった。
劇場公開時 1991年 4月
池袋東急
💺300席
決して大きな映画館ではなかったが、音響設備が最高だった映画館。
BOSEスピーカーをいち早く導入した劇場だった。
2011年12月25日 閉館。