パン

光のほうへのパンのレビュー・感想・評価

光のほうへ(2010年製作の映画)
3.8
デンマークとスウェーデンの共同制作映画。
あのトリアー監督とドグマ95を始めたことで有名なトマス・ヴィンターベアが監督を務める。
そのせいなのかわからんがやたら重たい映画だ。
なんか俺が観てきた北欧映画って人間の闇の部分に焦点を当てた暗い作品が多めなんだよなあ。

アルコール依存症の母親から虐待される兄弟の物語。
この2人には更に下の弟、赤ん坊がいるのだがその幼い弟すら死別してしまう…
まだ幼いのに壮絶すぎる人生。

一度人生が不幸に浸ると中々普通の生活が出来なくなるものだね。
大人になってからも呪縛から逃れられないし、完全なる負の連鎖。
ラストの教会のシーンにこの映画のメッセージが詰まってる気がした。
まあこの映画を観るなら精神に余裕がある状態で観たほうが良いと思う。

この監督はマッツ主演の偽りなき者も傑作だったなあ。
個人的にあっちのほうが好きかもしれん。
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