映画大好きザウルスくん

沈黙の要塞の映画大好きザウルスくんのレビュー・感想・評価

沈黙の要塞(1994年製作の映画)
3.0
☆再鑑賞☆
セガール42歳頃。
無双指数5。

セガール初監督作品!個人的にはセガール映画最初の駄作だと思っている。マジで内容はめっちゃくちゃだけどアクションだけは面白いあたり、さすがセガール!

全体的にチャールズ・ブロンソン映画のような雰囲気を持ちつつ『マッドマックス3』や『レッド・スコルピオン』に触発された民族交流描写、『ランボー』に触発された山仕掛け戦法、『クリフハンガー』に触発された雪山決戦…とまあどっかのアクション映画で観たことがあるような展開が所狭しと並び、どの要素も中途半端なため印象に残る訳でもない。これがセガール監督の実力でしょう。レニー・ハーリンとか今作の監督に最適だった気がするな。

しかしセガール自身が監督しただけあってアクションの切れ味は抜群!序盤のいつも通り罪のない酒場を盛大にブチ壊して行われるセガール無双と『アウト・フォー・ジャスティス』ばりに意地悪なセガールが繰り広げる必要以上の滅多打ちは圧巻!酒場×大暴れ×チンコ潰しはブロンソンの『地獄で眠れ』を彷彿とさせた。原住民の老婆に長い長いオカルト呪いを掛けてもらって「ありがとう、これで力100倍だ!」かと思いきや「あんな呪いで救われる訳ないだろ!必要なのは銃と拳だバカ野郎!」と言い放ち、長い長いオカルト呪い描写に付き合ってきた原住民と観客を一瞬で敵に回す豪快っぷり。終盤の石油とガスが噴出する工場(要塞)内で繰り広げられる大爆発合戦は一瞬でみんな巻き込まれて死ぬと思われるが、まだ素手で相手を殴り殺していないので爆弾も破裂することなくセガール無双を待っててくれる。銃口を向けられても一瞬で反撃してしまう無双中の無双に笑いが止まらない。敵役にマイケル・ケインを呼んだけど『沈黙の戦艦』のトミー・リー・ジョーンズのような印象に残る敵役にはなれなかったかな…笑

セガール無双が観れたので大満足!
愛すべきバカ映画なのは確かです!

〈追記〉
セガールのキレ顔で「暴力に頼りたくはないが!選択の余地はないんだ!」なんて言われたら悪役にしか見えんのよ…笑笑笑

やっぱセガール映画はスゴいな、セガールが悪を倒すために何人の罪なき人に被害を被ったことやら…セガール映画はゴジラ映画と同じ心構えで観るべきなのかもしれない。ゴジラが敵怪獣倒せば弊害で街がいくら破壊されても文句言わないのと同じ感じ!笑笑

今までバイト行ってからセガール観てたけどバイト後は爆睡して朝イチでセガール摂取するのもありかもしれん。1日無双できそう。