カナノシ

ドラゴンボール EVOLUTIONのカナノシのレビュー・感想・評価

ドラゴンボール EVOLUTION(2009年製作の映画)
3.5
風変わりだが明るく優しい祖父と暮らすゴクウ。祖父に武術を教わりながら育てられた彼だが、もともと気弱なところがあり学校ではいじめられてばかり。
しかしふとしたきっかけで気になるあの子にパーティに誘われることに。
ウキウキで向かった矢先、祖父が何者かに襲われ殺されてしまう。
事件の真相を追うゴクウであったが、期せずして自身の秘められたルーツと邂逅することにーーーな話。

言わずと知れた、世界中でも大人気の少年漫画「ドラゴンボール」ハリウッドで実写化!と言う触れ込みで上がった期待値を大きく下回ったことで有名な本作。
辛辣な評価が多かったから敢えて観ることもなかったものの、なんやかんやでやっぱり観てみよかなと。
地雷を自ら踏みに行くのだからとハードルは低めに、なんなら失敗談にしてやるかみたいな斜に構えて観てみたところ、そんなに観れないもんじゃないなと逆に困惑してしまった。

確かにドラゴンボールですかと言われると「ん〜…」となるけれど、こんな世界線もあったかもねと譲れるくらいにはまぁ。
これは自身の妥協出来る閾値が広いからだとは思うけれど。

ただ気になるところは多々多々多々。
ドラゴンボールって初期は確かにこんなオリエンタル風ファンタジーだったよなって馴染んできたところにナマステとか言い出したり、亀仙人の謎のルーティンとかDr.スランプのころの鳥山明っぽいなって思ったところに恋愛要素ぶち込んできたりとか。
ここでオリジナル要素をひとつまみ、っと(笑)みたいなのが透けて見えたのは否めないところ。
こう言うのは確かに「ドラゴンボール」を求めてた人からは反感を買うだろうなというのはあったったったった。

完全に観たことが失敗って訳でもなかったなぁ、と言うのが感想。面白かった!!!とかつまらなかった!!!とかまで振れ幅がなかったから、そこはちょっと残念だったかな。

珍味を食べるくらいの感覚で観るとよいかなという作品でした。珍しいと言えば、沖縄にはベジータ・ブルマ野菜チップスと言う限定お菓子があったと言う……
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