リタ

いつか晴れた日にのリタのネタバレレビュー・内容・結末

いつか晴れた日に(1995年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

やっぱジェーン・オースティンなのでピュアだ。
昔の少女漫画読んで育ってきた人にはおすすめ。笑

3歳からりぼんを愛読し
祖母の家の書棚にあったベルバラ、ガラスの仮面、
はいからさんが通るを読んだ少女時代だった私には、
成人してても尚響くものがある。

三つ子の魂百までとはよく言ったもので
アホらしい展開だなと思っても
つい真剣に見てしまうのは
まだ心に少女を飼ってるからかな。

分かり過ぎる展開に、なんつーか、癒された。笑



私的山の景色No.1映画の
ブロークバック・マウンテンと並ぶくらいに
景色が美しい。
芝生が青々としている。お庭広々。
舞踏会のシーンもすき。


長女と次女、三女の性格の違いが
ステレオタイプだけど現代でもしっくり来る。

けど豪邸で育ったのに
みんな今の境遇に大して文句も言わず偉いね。
母親はお嬢様育ちなせいか打たれ弱いところがリアル



次女の惚れた男、
モノマネ付きで人の陰口叩くクズで嫌いだわ。
でも顔が良かったなー

アラン・リックマンは若い女に熱あげてキモいけど
健気過ぎてどうも応援してしまう。

少女漫画のヒロインたちは大概面食いだが
妹は結婚に向いてる相手を選ぶ展開でよかった。

エドワードの弟が絶妙なブサイクで、初対面の時
主人公たちの間に冷たい風が吹いたのを感じとった笑



エドワードの優柔不断さには呆れる。
仕事出来なさそう。笑

婚約はルーシーの狂言かと思ったら本当だったのね。
5年も放っておいたなんて普通に可哀想。
一途に待ってたのに他の女に現を抜かすとは。

いつの間にか家に入り込んでたルーシーに驚いて
言い訳に主人公の家に来るけど何も言い出せず。
この場で話せないって判断したなら
その後一緒に帰るルーシーから手を打てばいい。
どっちにもいい顔してずるいよ。

約束は守る主義とか言われてたけども
彼女との婚約は若気の至りだと。言い訳はダサい。

だいたい馬小屋でさっさ話しとけば
こんな騒ぎになってないんだよ(多分)!
片想いでうじうじしてんなよ
仕事忙しくても手紙送る暇くらいあろうが。

それに破談になったなら
働き口世話してくれた人に報告するのが筋でしょ。
「知らなかったんですか」じゃない!



…………でもヒューグラントなら許す。

告白シーンの表情で全部許した。笑

オドオドしてても色気あるー。
首周り詰まってんのなんか変でかわいい。


尚いくらヒューグラントが好きでも
結婚して意地悪な親戚抱えたら苦労しそうだから
お金が無くなっても縁が切れたのは良かったね。

貧乏女と結婚したら資金援助切るだろうと言ってたし
どちらにしろ貧乏暮らしにはなってたのかも。

…結局義理のお兄さんは、
父親の遺言通りに資金援助したのかな?



コテージ貸してくれた家の娘婿がかっこよかった。
あの人と結婚したい。

この家の母娘勝手すぎてほんと面白かったな。
品はないけどまぁまぁいい人達だったね。


ケイト・ウィンスレットの歌声が可憐だった。
こんな歌上手いなんて知らんかった。

そういえばヴァニティのリース・ウィザースプーンも
歌抜群にうまかったなぁ。


キャラクターが面白かったからかずっと楽しめた。
脚色賞とったらしいけどそんなに台本いいかな?
俳優がよかったよな

ジェーン・オースティンもっと見ようっと。
リタ

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