ありゃりゃ。これの原作「ル・ジュエ おもちゃにされた新聞記者」のデータがFilmarksに無い。
ってことで、しょうがないので場違いではあるけどここに「ル・ジュエ おもちゃにされた新聞記者」のレビューを載せちゃいます。
おもちゃとして買われる」というアイディア一発で、わがままなブルジョアのガキが好き放題するドタバタコメディだと思ったら大違い。
明確なテーマやそこから見える社会や人間性へのの問いかけが見事に含まれた作品。特に社長と編集長の関係は人間関係にとどまらず、多くの事柄へのメタファーとして見事。
社長の「怪物はどちらだ。命令する私か?それとも従う君か?」は名言だ。
ただ惜しいのが、時代のせいもあるがギャグに冴えがないこと。
それと贅沢かもしれないが、スカッとするオチに持っていけなかったところか。
確かに父親より友人を選んだラストは、社長への罰ではあるのだが、ここはもう少しエンタメに振ってよかったのではないだろうか。
性格悪い奥さん役を演じていたスージー・ダイソンのへの字の口が魅力的。池に落とされる所はサービスシーンだろう。
プロット、テーマなど良く出来た作品で、脚本も書いた監督の力量が窺える。1982年にアメリカで「おもちゃがくれた愛」という邦題でリメイクされたそうだが未見。解説だけ読むとかなり内容はちがうようだ。