浅野公喜

おもちゃがくれた愛の浅野公喜のレビュー・感想・評価

おもちゃがくれた愛(1982年製作の映画)
3.5
コメディアンでもあるリチャード・プライヤー演じる黒人が大富豪の息子のおもちゃとして買われるという今となっては作る事が難しいであろうこれまたトンデモ設定のリチャード・ドナー監督のコメディ。

息子に振り回されながらも、少しずつ交流を深めることでお金で買えない物がある事を伝え、最終的には父親と息子の間を取り持って親子の絆を取り戻してあげるというよく有る流れ。題材が題材だけに今となっては評価が難しい作品かもしれませんが、パーティー会場をゴーカートで暴走してKKKの白人がチョコまみれになるのはスカッとしましたし、リチャードがピラニアだらけの池に飛び込んで案の定噛まれて20世紀初頭のフィルムみたいにちょこまか駆けまわったり、昭和のギャグアニメの如くキャラを丸く囲む「もうこりごりだよぉ~」的演出(アイリスアウトと言うらしい)エンディングといい古き良きコメディ映画らしい要素は後追いからすると結構新鮮でした。

80年代前半らしく当時のフュージョン風BGMがお洒落。
浅野公喜

浅野公喜