1981年 🇯🇵映画 カラー作品。
80年代に東宝が真面目に作った戦争映画。
懐かしい俳優さんが多数出ています。中井貴一さんのデビュー作だそうで。若々しい。
真珠湾攻撃での開戦から戦艦大和 最後の戦いまで、様々な階級の人々の戦火を生き また散っていった男達を重圧に描いた濃厚なドラマに感動させられました。
同様に愛する人を戦場へ否応無しに送り出さなければならない婚約者、両親、姉妹など 当時を生き抜いた普通の日本国民も悲観的に描いていて心揺れ動く。
当時の戦争映画にありがちな終始戦況をナレーションでわざわざ説明してくれる本作。
良い作品なのだが、教材のVTRを授業で見せられているように感じてしまったのも事実。時代を感じる。
とは言え戦争物の群像劇としてはかなり出来の良い作品だと思う。
戦闘シーンも迫力満点!
だがもしかしたら気のせいかも知れないが、
「ん? この戦闘シーン 違う東宝戦争映画で観たような?」
と感じるシーンが何ヶ所かあった。もしかして使い回し?
実際の戦争の戦闘シーンも折り込まれていたので もしかしたら勘違いかもしれないです。
生きて帰る事は出来ない "囮作戦" に出撃していく男達。
ろくに訓練も受けてなく 着陸の操縦方法🛬も知らずに特攻機に乗り込んでいく20歳(ハタチ)にも満たない少年兵達。
そんな少年兵を送り出すベテラン整備士。
亡骸もないまま息子の葬儀を行う残された家族たち。
「立派です。お国の為です。」と遺族に声を掛ける参列者。
一体 どう狂ったら国家はこんな形になってしまうのだろうか?
戦闘シーンに興奮したのと同時に考えさせられる骨太な良作でした。