どらこ

永遠のこどもたちのどらこのレビュー・感想・評価

永遠のこどもたち(2007年製作の映画)
4.0
何年も前に閉鎖された孤児院に引っ越してきた家族のお話。

事実だけを見ればバッドエンドなのに、なぜか幸福感溢れる終わり方。
久しぶりに映画で感動した。ラストの理想と現実が交差する表現が巧妙で、感情の揺さぶり方がうまい。

低俗なホラー映画とは違い、ただ怖いだけでなくちゃんと中身もあり、演出も素晴らしくてホラー映画の中でも随一のクオリティ。
ピーターパンとの関係性も面白い。


みんな被害者だった。そしてみんな加害者だった。
切なすぎる内容だった。


この映画ではスペイン版の「だるまさんが転んだ」を見ることができる(結構重要)。ちなみにルールは全く同じ。
uno…dos…tres…
永遠の子供たちが登場するシーンは、屈指の名シーン。怖いはずなのに何故か悲しいっつーか切なかった。
死んだことを自覚しておらず、その姿はあの頃と変わらぬまま、無邪気で、みんな楽しそうだった。
仲間と再会して「ラウラが大きくなってるwww」と皆でふざけあうシーンは忘れられない。
シモンと共に、母はネバーランドに行った。


怖かったシーンのピークは霊能者おばさんの孤児院探索ツアーかな。

二週目を見ると、シモンがずっと言っていた意味不明な発言が全て理解できるようになっている。


にしても霊能者チームのあのデブ太りすぎだろ….。霊の心配をするより自分の健康状態を心配して!!!
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