うかりシネマ

ライフ・アクアティックのうかりシネマのネタバレレビュー・内容・結末

ライフ・アクアティック(2004年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

海洋探検家であり自身のドキュメンタリー映画を撮っているズィスーは、仲間を食い殺したジャガーザメを見つける航海に出る。しかし、資金繰りが困難になり、海賊の襲撃にも遭ってしまう。

テンポの緩急や家族の再生というテーマはウェス・アンダーソンのそれだが、他作品と異なり(ドキュメンタリーとして「撮られる者」というメタ認知はあるが)メタ構造にはなく、インドアではなくアウトドアになっている。
『グランド・ブダペスト・ホテル』でのアクションシーンは一歩引いた視点で撮られていたが、本作の海賊をめぐるアクションは、普通の映画のようなダイナミックさで臨場感がある。視点のおかげでスラップスティックに没入できる。
登場する架空の生物は全てストップモーションアニメで撮られて可愛く、幻想的。
ラストも他作品とは異なる質感で、変わり種で面白い。