経年変化

ポー河の水車小屋の経年変化のレビュー・感想・評価

ポー河の水車小屋(1949年製作の映画)
3.8
ラトゥアーダ&フェリーニコンビ。
『にがい米』の焼き直しみたいな労働映画だけどまあまあ。そういやあっちもポー河流域の水田地帯だったし、メロドラマが盛り込まれ虚無感が横たわる顛末もそっくりなんだけど、ディザスタームービーみたいな挿話によってダイナミズムを獲得するところが凄く変で面白い。
地主と農夫の軋轢、身分違いの若者の恋を平行させつつ、そのどちらもカタルシスを得られずに終わるところが如何にもネオレアリズモといった感じ