ひゅうどんこ

マネキンのひゅうどんこのレビュー・感想・評価

マネキン(1987年製作の映画)
3.5
米🇺🇸原題:『Mannequin』


 音楽を聴くことと、レンタルビデオで借りてきたビデオテープの映画を観ること以外に愉しみらしきものがなかったとある時期。
話下手な私のファーストコンタクトは、いつも同じだった。
「何聴くの?」「どんな映画が好き?」

この時期、深く関わりのあった人達の中に、本作を熱く推してくる同期の子がいた。
そして、3◌数年を経た今、鑑賞。。
富やん、今観たで!( 」゚Д)📢{{{....すまぬ。


 80年代後半の、ノンブルノワールやタクティクスの香りがぷんぷんしそうなロマンチックコメディ。

立派におっさんおばはんホイホイ指定を受けれるであろう作品である。


 劇中歌は以下4曲。
◦ベリンダ・カーライル『IN MY WILDEST DREAMS』{※①}
◦アリーシャ『DO YOU DREAM ABOUT ME』{※②}
◦テンプテーションズ『MY GIRL』{※③}
◦スターシップ『NOTHING'S GONNA STOP US NOW』=邦題『愛はとまらない』{※④}

オールディーズとしてたくさんの映画に登場する『MY GIRL』を除き、歌だけでなく劇伴全体が当時耳馴れた音ばかり。

特に、『愛はとまらない』は何度聴いたことか。
今で言うヘビロテだったこともあったろうけど、時代が求めた音だったから全米2週連続No.1 ともなれたのかもしれん。

この年の全米No.1 を調べてみたら{※⑤}、前述のアリーシャさんとビリー・ヴェラ & ザ・ビーターズさん以外は、顔と名前と曲が一致した( ノ^ω^)ノ
多感な時期の記憶ってすごいよね。


 流行りってのは、次の流行りに取って換わられるものだから、上の世代と下の世代にとっては、ぽかーんとなるのは仕方ない。

「安っぽい映画だな」とか「キム・キャトラルって誰?」と言う声など聞く耳持たず、
「おいおい、しっかりしてくれ。キャリーとシャーロットとミランダと一緒に仲良し4人組だった、サマンサ・ジョーンズ{※⑥}じゃんか!」と言いたくなるのもご愛嬌。

そういえば、キャトラルさん著の『サティスファクション』っていう、カーマ・スートラみたいな本が家にあったような..(-ω- ?)


 在りし日のジョン ワナメーカー デパートを舞台としたのも、時代を残す歴史の資料として感慨あり。




─────脚注・備考・その他─────

{※①}
"Mannequin intro sequence In My Wildest Dreams" を YouTube で見る
https://youtu.be/GohCUWQReSs (3:52)

{※②}
"Do you dream about me - Mannequin - Alisha" を YouTube で見る
https://youtu.be/Ih5bPCqxUpE (4:36)

{※③}
"NEW ° The Temptations — My Girl [5K] 1964 (Stereo)" を YouTube で見る
https://youtu.be/6nWjve-z5TE (3:03)

{※④}
"Starship - Nothing's Gonna Stop Us Now (Official Music Video)" を YouTube で見る
https://youtu.be/3wxyN3z9PL4 (4:30)

{※⑤}
『1987年のビルボードNo.1ソングリスト』
(個人様サイト「1980年代のビルボード No.1ソングリスト」より)
http://a-text.la.coocan.jp/billboard1987.html

{※⑥}
"And Just Like That: Samantha Jones Sort of RETURNS" を YouTube で見る
https://youtu.be/7ETgZtWGHRw (4:21)