田山信行

PLANET OF THE APES 猿の惑星の田山信行のレビュー・感想・評価

PLANET OF THE APES 猿の惑星(2001年製作の映画)
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リブート版の成功もあって忘れ去られつつあるリ・イマジネーション版。社会風刺的な視点は殆ど抜け落ちて単なるスペクタクル・アドベンチャーに。

奴隷と化した人間が言葉を失っておらず主人公の特異性が薄い。文明の利器を知っているくらいか。状況を見定めようとすることもなく惑星からの逃亡脱出へと向かうため終盤まで話が定まらない。

この当時の特殊メイクの出来栄えや甲冑を着た猿のイメージの刷新なども悪くないけど俳優をスクール学習までさせた猿ムーブが若干クドい。中に有名俳優を揃えた点で主張が強い様に感じる。

最後に急に話が丸く収まるの全然分からんし、あのオチも気の利いたもんとも思えない。原作小説へ寄せた感じなんだけど見せ方が今ひとつ。オリジナルの片鱗が殆どなくては観る意義も薄い。

劇場公開当時に、主演の人間まで猿顔なのは何故だ?!って真っ先に思った突っ込みどころだったんだけど、ここからどんどん頭角を現す俳優になっていくとは思わなかったなぁマーク・ウォールバーグ。そしてエステラ・ウォーレンは元気かな。
田山信行

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