千年女優

PLANET OF THE APES 猿の惑星の千年女優のレビュー・感想・評価

PLANET OF THE APES 猿の惑星(2001年製作の映画)
3.0
西暦2029年。土星周辺を探索するオベロン号の乗組員で、探査ポッドで調査に出て行方不明になった遺伝子操作されたチンパンジーの相棒ペリクリーズを追うレオ・デイヴィッドソン大尉。そのまま磁気嵐に巻き込まれて未知の惑星に不時着した彼が、知能を持つ猿が人を支配するあべこべの文明に直面して脱出を目指す様を描いたSF映画です。

フランス人作家ピエール・ブールの同名小説を映画化して後にシリーズ化もされた1968年公開の金字塔をベースとなる設定を引き継ぎながらオリジナルの物語で描いた2001年公開の作品で、監督は紆余曲折があった末にティム・バートンが就任。しかし一億ドルの予算と彼の独創性をもってしても十分な準備が行えず作品評価は伸び悩みました。

ローマ時代に設定された猿の帝国と日本の戦国時代を思わせる甲冑を身に着けた猿人をバートンがマトリクス時代のワイヤーアクションと共に描くも、お話はその設定を活かせないままありきたりな逃走劇に終始します。猿と人との対立軸もエモーションも演出できずですが、予定調和でもラストのツイストで猿の惑星らしさを見せる一作です。
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