りょうすけ

ウルガのりょうすけのレビュー・感想・評価

ウルガ(1991年製作の映画)
3.5
「ウルガ」

第48回ベネチア国際映画祭の金獅子賞を受賞した作品。日本ではVHSしか出ておらず、鑑賞困難な一作である。YouTube上には本編が数本上がっているが、英語字幕が途中までしかなかったので、ネットでスクリプトを参照しながら鑑賞。

内モンゴルの美しい風景をバックにモンゴル人家族とロシア人の交流と移りゆく時代の流れを描いた作品。タイトルの「ウルガ」長い棒のような道具で、これを草原に刺すことが本来の使い方とは別の意味を示す。

物語後半の方が評価を受けているようだが、個人的にはロシア人との交流が描かれた前半の方が好きかもしれない。ゴンボの娘がロシア人のために、楽器を弾くところとか、なごましくて好き。

ラストの幻想シーンは今までの流れに反して迫力重視のアクションで、これこそ劇場で鑑賞したいと思わせるようなシーンだった。現実への戻り方は「ミス・サイゴン」の「キムの悪夢」をなんとなく思い出した。

・参考資料
http://www.stockq.org/moviescript/U/urga-territory-of-love-aka-close-to-eden.php

https://youtu.be/a25HPkNtevE?si=J-uoXPZ8JnLlDBAS
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