本日の一本Part2。
空想と現実は本来剥離、つまり別々のものであるが、時折夢を見るとその中がまるで現実であるかのような錯覚をする。僕は大体夢の中では上司であったり、親であったりと上位的なポジションの人に怒られる夢を見る。その時にこれは夢か現実かがわからなくなった瞬間に目が覚める。この映画はそんな一瞬を疑似体験させてくれるような映画になっている。夢が必ずしも都合のいい夢とは限らない。悪夢ということであるがこれは何処からが夢現実の境界線を曖昧に描く。
なので個人的にその描き方に非常に困惑した。トム・クルーズがにこやかに微笑んでいるか絶望の嗚咽をたれているかの二択。まぁこの時期の彼はまさに全盛期。それでも画になる映える映画になるんだから。
あとはひたすらペネロペ・クルスとキャメロン・ディアスの美貌とイチャイチャを目撃しながら観終わったあとのまぁまぁだな感を役者だけで感じさせるまたなかなか強みを感じるような気がした一本。