CANACO

バニラ・スカイのCANACOのレビュー・感想・評価

バニラ・スカイ(2001年製作の映画)
3.4
いつか観ようと思っていたオリジナルの「オープン・ユア・アイズ」と連続鑑賞。
昔に観た時は、記憶がいったりきたりする物語としか受け止められず、内容が理解できなかった作品。

「バニラスカイ」はデヴィッドの自宅に飾ってある、彼の母が購入したモネの絵「La Seine a Argenteuil(アルジャントゥイユのセーヌ川)」の空をたとえた言葉で、ラストとつながってくる。「幻想」という意味もあるらしい。

オリジナルと連続で観て、リメイク作品でこれほど「そのまんま」同じっていうのは逆に珍しいのではと思った。ペネロペ・クルスは同じソフィア役で出演しているし。ほぼ同じ台本を使っているのではとすら感じた。

デヴィッドに一方的に惚れているジュリー(キャメロン・ディアス)は、オリジナルよりもメンヘラ度が増している感じで、前作ほど「可哀想」とは思えない。とはいえデヴィッドの自分勝手さも変わらずなので、やっぱり自業自得ストーリーだなあ……と。
ただ、終盤をしっかり観たら、なぜこんなにデヴィッド記憶がガチャガチャしているのかわかったし、デヴィッドに襲いかかった不幸のようなものの正体もわかる。あの頃は観てるようで観てなかったんだなと思う。

あらすじ
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お金持ちでモテ男のデヴィッドは、自分の誕生日パーティに来たソフィアに一目惚れする。ソフィアは親友・ブライアンとも親しい。しかし、デヴィッドにとってはカラダだけの“女友達”ジュリーも、招待していないのに家にやってきてしまう。ジュリーは女の勘で、ソフィアがデヴィッドの本命になることを察する。

デヴィッドはソフィアに、ジュリーはデヴィッドに本気になっていた。ソフィアとの扱いの違いに嫉妬と怒りを覚えたジュリーは、車でデヴィッドと無理心中を図る。結果、ジュリーは死に、デヴィッドは顔に激しい損傷を負い、かろうじて一命はとりとめる。

顔が崩れたショックで自暴自棄になったデヴィッドは、ソフィア、ブライアンと一緒にきたバーで酔い潰れてしまい、二人を不快な気持ちにさせたまま道端で眠り込んだ。

不思議なことに目が覚めると、顔は元通りで、ソフィアも何事もなかったかのように接してくれる。安心感な包まれたデヴィッドだったが、次第に不可解な出来事が次々に起こり出し、混乱に陥っていく物語。
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