りょう

麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜のりょうのレビュー・感想・評価

4.1
「祈りの幕が下りる時」に続けてこの作品。7〜8年くらい前にテレビでやっていたのを観た以来なので、ほとんど内容覚えてなかった。けど、今見たらめちゃめちゃいい作品。よく見たら土井裕泰監督でした。

何気に今をときめく役者がすごい出てる。松坂桃李、菅田将暉、山崎賢人、ガッキーなどなど。この人たちのまだ少し初々しい感じの演技がたまらん。中でも松坂桃李よかったな。このとき何歳だろ。

すごく身近な人でも、実はよく分かってないことって多い。特に自分も家族に見せてない面ってたくさんあると思うし…。身近すぎて照れ臭かったり、ぶつかりあってしまう相手が実はめちゃめちゃ思ってくれてたっていう話。それと都合の悪い真実を「隠す」ことが、悲劇を生むっていう教訓。事故隠しと労災隠し。鶴見辰吾は2回殴られて鼻血出すくらいじゃ済まない。

よかったシーンの一つに溝端淳平が線路で自殺しようとする犯人を助けるシーン。めっちゃダッシュで走りながら、緊急停止ボタンを押しつつも線路に飛び込むのが、すんごいかっこいい。それと終盤で阿部寛が松坂桃李に真実を打ち明けながら説教していくところ、劇団ひとり扮する先生にも怒るところ。
ガッキーはあんな地味で化粧っ気もない姿でもちゃんとかわいいっていう。天使か。

日本橋ってちゃんと行ったことないな。今度降りたら行ってみよう。
「祈りの幕が下りる時」と甲乙つけがたいけど、「麒麟の翼」の方がより身近に起こりうる話っていう意味でグッときたかもしれない。
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