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ザ・エッグ 〜ロマノフの秘宝を狙え〜のRiNのレビュー・感想・評価

1.5
『極楽にも地獄にも長い箸があるって話』

仏教の、宗派忘れましたけど、どっかの坊さんの説法でね、そんな話があるんです。
極楽にも地獄にも、人の背丈の何倍もあるような長ーい箸があって、同じように山と積まれたご馳走があると。極楽だと、そのご馳走を囲むように輪になって、目の前の相手に、お先にどうぞって差し出してやるんだと。で、みんながみんなそんな調子だから、その場にいるみんなが満腹に幸福になるんだと。ところが地獄だと、俺が先だわたしが先だと掴み合いの大げんか、一向に食にありつけないから、みんながみんな飢餓状態で気が立っていてそりゃもう地獄絵図、という。

何が言いたいかというと、疑うより信じたほうが、生きる世の中は極楽になるって話です。余談というか、映画見た後にぼんやり思いました。

さて、このつまんない映画なんですけどね、一応は怪盗バディムービーなわけです。なんだけどね、バディ感がないわけ。お互いが信頼し合ってない上に欲に目が眩んでいるから。金欲であり肉欲であり、なんというか、濁った目じゃなんも見えないぞ、という。
一応のエンディングは迎えるわけなんですけど、一番見てて面白かったのはロシアンクラブってやっぱりタトゥー流れるんだーっていう、どうでもいい感想。ヒロインのクラブファッションが過激すぎてちょっと引きました。ロシア美女すげえ。

それにしてもモーガン・フリーマン、文句無しの名優なのにたまに大ゴケの駄作に出るのはどういうわけなんだろう…エージェント仕事しろよ…。
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