023/2024
えーこれ1959年なの⁉︎
一目でコメディとわかる粋なキービジュアル。
思わず中身が気になるタイトル。
ポップアートのようなオープニングクレジット。
電話の交換手の煽りドアップのカットやナンセンスでシュールな書道教室。
結婚式で始まり結婚式で終わるなど
どこをとってもセンスの塊のような作品。
65年前の作品なのに古臭さを感じさせず、女性のファッションやヘアースタイルなどレトロモダンな雰囲気も相まってとてもオシャレに見える。
そして特筆すべきは驚くほどのテンポで進む物語。
96分がホントにあっという間。
このテンポで製作するには
登場人物の動線やセリフをガチガチに決めて撮影する必要があるはずで、当時は当然フィルムなので取り直しが容易じゃないことを考えてもおそらく作業は困難を極めたことだろう。
しかしコメディとしてのその効果は抜群で、おかげでなんとも楽しい雰囲気が見ている側に伝わってくる。
貞節がまだ存在していた頃の古き良きと言うべきか日本にもこんな時代があったんだなあ。
高度経済成長期真っ只中の日本は人も町も生気が漲っていて見ているだけで楽しい。
テレビが始まって5、6年目か。
ドラマを生放送オンエアとか今になって観た方が面白い箇所も多い。
若かりし頃の若尾文子の圧倒的な可憐さ。
見ながら「かわいい…」って50回以上は言った。
キービジュアルの川口浩は浅利陽介に見えるなw
この頃の時代あまり詳しくないのですが
三郎役の川口浩って川口浩探検隊の人と同一人物なんですか?どなたか詳しい方教えてください。
船越英二も上品だねー。喜劇がこんなに似合う二枚目もそういない。
お父さん役の宮口精二 ちょいちょい昔の映画で見てるはずだけど自然体で良い。
この脚本(コンプラ問題は「不適切にも程がある」スタイルで回避するとして)リメイクしても絶対ヒットすると思う。
増村保造監督の作品もっと観たいですねー。