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エニイ・ギブン・サンデーのYYamadaのレビュー・感想・評価

エニイ・ギブン・サンデー(1999年製作の映画)
3.7
【スポーツ映画のススメ】
エニイ・ギブン・サンデー (1999)
◆競技名:
🏈アメリカン・フットボール
◆競技の舞台:
 架空のアメフト・プロリーグ、
 プレイオフ

〈本作の粗筋〉
・トニー・ダマト率いるアメフトのプロチーム、マイアミ・シャークスは、連戦連敗の最悪のシーズンを迎えていた。さらにチームの要、38歳のクォーターバックのジャックが怪我により戦線離脱。
・トニーは無名の若手選手ウィリーを抜擢し、予想以上の活躍によりチームは窮地を脱するが、一躍スターとなった彼の傲慢な振る舞いによってチームの結束は危うくなる。一方、トニーはチーム人事にも口を出す若き女性オーナー、クリスティーナとの確執を深めていた…。

〈見処〉
①無駄に生きるな、熱く死ぬんだ!
 オールスターキャストによる群像劇
・『エニイ・ギブン・サンデー』は1999年に製作された、アメフトに賭ける男たちを群像劇スタイルで描いたスポーツ映画。
・本作では、フランチャイズ移転問題、現場を知らないオーナーとヘッドコーチや、花形ポジションを巡る新旧スターの対立など、NFLファンならば、モデルにされている事件が容易に推測出来るエピソードを描いていることから、NFLに配慮し、本編中に登場するプロリーグ、チーム、ボウルゲームは架空のものとなっている。
・監督は、スポーツ実況役で本作に出演もしているオリヴァー・ストーン。撮影はビデオクリップ界出身のサルヴァトーレ・トティーノで本作が劇映画デビュー。
・キャストは主演のアル・パチーノを囲み、キャメロン・ディアス、ジェイミー・フォックス、デニス・クェイド、ジェームズ・ウッズ、マシュー・モディーン 、アーロン・エッカート 、そしてチャールトン・ヘストン など、豪華大物俳優によるアンサンブルが堪能出来る。

②結び…本作の見処は?
◎: 迫力のプレー、とくに最終戦の満身創痍の試合シーンは、映画史に残るほどの過酷なもの。映画のあらすじは忘れても、試合内容は忘れることが出来ないインパクトを残す。
○: プロリーグ経営に関するエピソードが作中に網羅され、後のスポーツ映画に与える影響は小さくない。裏返せば「よくあるスポーツ映画のストーリー」となっている。
○: 出演陣がとにかく豪華。とくにジェイミー・フォックスは、持ち前のラッパーとしての才能も披露。本作にて認知度を広げ、後の快進撃に繋がっている。
×: 当時の最先端だと思われるビデオ・クリップ調の作風が雰囲気を阻害し、いま見るとダサい。
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