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民衆の敵のTADANOINAKAMONOのレビュー・感想・評価

民衆の敵(1978年製作の映画)
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11月7日はスティーブ・マックイーンの命日なのだそうです。1980年没とのことですが…。
さて、本作は封切り時に映画館にて鑑賞致しました。
かなり渋い作品です。
めちゃくちゃ地味です。
この人のファンは世の中に数多くおられることと存じますが、『荒野の7人』、『大脱走』、『タワーリング・インフェルノ』など有名どころの諸作品群を思い起こされることでしょう。
それらの出演作と一線を画するというかまるで別次元の作品が本作であります。
物語が進行するのがあるおうちのあるお部屋の中です。
延々と登場人物の会話が続きます。
今ふと『十二人の怒れる男』を思い出しました。
似ていますがアレよりもずっと地味です。
私は映画館で鑑賞中に一度寝ました。
ラストは主人公が、かたい決意の元にがんばろうとするもので一応は盛り上がるモノでしたが、それにしても地味すぎます。
マックイーンさん御本人がアクション俳優としてのレッテル張りを破りたかったようです。
性格俳優を目指す意欲作だったわけですね。
成功作になり損ねた感のある惜しい社会派作品かと思います。
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