このレビューはネタバレを含みます
【戦争と狂気】
継やん(古尾谷雅人)の行いは常軌を逸している。正に鬼である。
しかし、戦争も村の風習も人間の心もすべて常軌を逸している。
無意味な徴兵制、性の氾濫。狂気の沙汰と言ってもいいだろう。…
戦時下に於いて、因習にとらわれた山村に住む一人の青年が持つ行き場のない悲しみと焦り、そして怒りが画面狭しと渦巻く。
徴兵検査に落ちた腹いせに夜這い上等とばかりに村の女と夜毎セックスに耽る毎日、持病の…
この作品は津山三十人殺しを元に作っている。
全てが事実ではないにしろ、小さな集落では古い因習があったりボスみたいのがいたりして生きにくいというのは理解できる。
このポスターはお色気路線を匂わせるが…
「行ける所ある人はええわぁ」
すごい映画体験をしてしまった
フィルマークス の評価はそこそこだし、現在ではあまり名前を聞かない作品だけど、これは日本映画史に残る傑作なんじゃないだろうか
殺戮決行前の…
映画 丑三つの村(1983)日本/105分/R15+
監督 田中登
脚本 西岡琢也
原作 西村望
主演 古尾谷雅人
昭和13年、岡山県 苫田郡 西加茂村で起こった有名な大量惨殺事件「津山三十人殺し…
津山三十人殺しを題材にした映画と知りながら観たので、夜這いや主人公が村八分にされる場面が少々長いなと感じたけれど、その動機となる部分を丁寧に描くことで終盤30分の大殺戮が只只惨いだけの場面にならなか…
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