青を基調としたシャープな色彩。クールな人工物を背景に、冷え切って硬質な画面が続くのだが、映画の内側で静かに何かが泡立っている。その何かとは？
結論。単純に「中味が見たい！」って、そういう欲求なのかな、と。
監督の視線は明らかに"内部"に向かっている。マシンならマシンの、人間なら人間の、文字通りの"内部"。
カメラはやけに人物の顔に寄って行くし、電話を介してコンピューターの内部に入り込んでゆく場面まである。妊婦のシーンなんか、お腹映しまくり。
そうなるとスキャナーの能力は監督の欲求をストレートに反映して、"中味見たい欲"の高まりで頭バーンてなわけです。
偉そうに解釈を述べる程の事でも無かった気もするな…。脳ミソ沸騰しそうだ…。
