このレビューはネタバレを含みます
アル・カポネをモデルにした主人公の成り上がりと破滅を描いたハワード・ヒューズプロデュース、ハワード・ホークス監督作。
製作が始まった時点でモデルとなった人物が存命中、というか裁判がまだ終わっていないというのに、主人公を妹に(近親相姦ギリギリの)異常な執着を見せる人物として描いたり、逃走に失敗して警官に射殺されたりと思い切りすぎ。カポネが無罪評決を勝ち取ってたらこの映画お蔵入りになってたのと違うやろか?
以下雑感:
・ストーリーのアウトラインは大体デ・パルマ版に引き継がれており、特にボスのところに乗り込んで、電話に出た時の表情を観察するあたりはほぼそのまんま。それだけこの場面の完成度が高い。
・本作が後年に与えた影響とかは、詳しい人にかかればいくらでも挙げられるだろうけど、自分が真っ先に思い出したのはティム・バートンのバットマン
・あの残念な秘書には生き残って欲しかった。