盛り上がりもなく静かな映画ですが、メッセージ性は強かったです。アメリカ同時多発テロ後のイスラム系の人への偏見により、テロリストではない善良な人が犯罪者扱いされるという内容です。決してハッピーエンドで…
>>続きを読む米国における中東からの移民問題を軸にした一人の中年男の再生物語。
大学で経済学の教鞭をとる妻を亡くし一人者の中年男。彼は仕事に対して熱意が持てずに生きる力を失い感情を封じ込めて生活をしていた。
そ…
「語り口の巧さ」が際立ち、地味な配役&シリアスなテーマながら物語がスっと心の琴線に触れて来るような佳作。
原題は「訪問者」ですがこの邦題も悪くないかな。
人生に倦んだ初老の大学教授ウォルター(R・…
面白みのない自分と同じような人間と思って観ていたが、彼には踏み込む力も寄り添う力もあった。ただ立ち止まっていただけだった。そして目の前で起こる理不尽な出来事。軌跡など起きなくとも、運命の導きなどなく…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
普通に過ごしていれば絶対関わることが無いであろう移民の若者と大学教授のおじさん。
そのふたりに友情が生まれるほどの仲になっていく様がおもしろい。
特におじさんの変化が凄まじい。
真面目一本のおじさん…
「スティルウォーター」「スポットライト」のトーマスマッカーシー監督作品。原題のthe Visitorは「訪問者」だがアメリカにとっての「移民」の意味も込めているのだろう。9.11後のアメリカ。妻に先…
>>続きを読むおとなの映画。苦味と渋味。自分ではどうにもならない状況。やるせなさ。そこに時折差し込む光。しかし直ぐに雲間に隠れてしまう。ラストシーン、地下鉄ホームで怒りとともにジャンベを叩きつける。佳作。
短い…