平しゃちょー

ロンゲスト・ヤードの平しゃちょーのレビュー・感想・評価

ロンゲスト・ヤード(1974年製作の映画)
3.1
今から半世紀も前の映画に対して荒いだのなんだの言うのは無粋だとはおもうが
現代の映画を見慣れた現代っ子である私がこのアンティーク品となったスポ根ムービーを見て、かつてこの映画を鑑賞し胸を踊らせ拍手喝采した当時の現代っ子と同じ評価になることはまず不可能である

ストーリーは王道を突き進む物であるが故の先が読める安心感と期待していた通りの展開による高揚感は十分に味わえた
また試合が始まってからの画面の転換やスローモーションを交えたラストシーンはおもわず見入ってしまった

ただ、そこ以外評価できるポイントというのが皆無に近いものであり
突然のゲイのチアガールの登場には非常に困惑した
また練習から試合までの間が非常に冗長に感じられ試合をもって何を成し遂げたいかという問題提起が看守を公式的にぼこぼこに出来るから、という非常に陳腐なものしか開示されなかったのは非常に残念であった

評価が高いのは
昔の作品にしてはだとか、こういうのがいいんだよだとかかつて評価が高かったからというものが多くこの点数が現代人に適した数値かと問われた際は年代によると答えてしまうだろう