tjZero

ロンゲスト・ヤードのtjZeroのレビュー・感想・評価

ロンゲスト・ヤード(1974年製作の映画)
4.2
八百長事件で服役中の元名選手が、憎き看守チームに対抗するため、囚人によるアメフト軍団を結成する…。

彼ら”ミーン・マシーン(ならず者)”軍はけっこう汚い作戦を使ったりする。
普通のスポーツ映画なら後味悪くなりそうだが、本作は刑務所内だし、しかも陰険な看守たち相手なのでむしろ痛快。

「キレイごとじゃやってらんねえ!」っていう男たちの闘いを、『北国の帝王』や『特攻大作戦』といった男くさい作品を得意とするロバート・アルドリッチ監督が熱く、血中温度高く演出。

主演のバート・レイノルズは、今となっては想像しにくいかもしれないけど、’7~80年代にかけてクリント・イーストウッドと全米マネー・メーキング・スターのトップを争った俳優。

本国ではむしろ、イーストウッドよりも人気があったらしい。
日本では、クラーク・ゲーブルよりもゲーリー・クーパーの方が支持されたように、彼のような”野性味あふれるダンディ”は不利だったのかもしれない。

とはいえ、本作はアメフト経験者でもあるレイノルズの個性が十二分に活かされた佳作。
ヒゲがあってもなくてもカッコいい…って所はチャールズ・ブロンソンをもっと頑丈で陽気にしたような感じ、とも言えるかも。
tjZero

tjZero