朝田

ロンゲスト・ヤードの朝田のレビュー・感想・評価

ロンゲスト・ヤード(1974年製作の映画)
-
ここまでエモーショナルにスプリットスクリーンが使われている映画を他に知らない。オープニングからレイノルズが警察と何も語らない内にカーチェイスを繰り広げる様は映画そのもの。チェイス終わりに何も語らせずただタバコを吸わせる。この演出がまずカッコ良い。花束を便利屋の墓に投げ捨てた瞬間に試合当日に切り替わったり、レイノルズが受付嬢とイチャイチャし初めカランとフィルムを落下させた瞬間に記録映画を見るカットに移り変わったりといったリズミカルな編集が素晴らし過ぎる。あとアルドリッチ映画は表情のアップが何より雄弁。台詞なしで緊張感を画面に滾らせる。怪我をしたメンバーの去り際のショットもめちゃくちゃ良い。
朝田

朝田