kao

隣る人のkaoのレビュー・感想・評価

隣る人(2011年製作の映画)
4.5
保育士さんと離れたくないと全身で抵抗して号泣する女の子…
このシーン、昔、ゼロ歳の息子を初めて保育園に預けた日のシーンが蘇っちゃって思いがけず落涙。
あぁ子供のパワーってほんまにすごいなぁ…かなわない。
今年一番見てよかったと思えるドキュメンタリーかもしれない。
淡々と描かれる子どもたちと保育士さんたちの何気ない毎日。
温かいごはん、本気でダメなものはダメと言ってくれる人がいて、眠る前の絵本を読んでくれる安心できる時間、まどろみながら眠りにつく…。たわいもないケンカやだだこねるシーンもたくさんあってリアル。ほんと毎日色々あるよなぁ。子育てって過ぎ去ってやっと今はっきりと実感している…
何だかんだ言ってあれが幸せってもんだったんだなと。人が人を育てていくんですから簡単な訳がない。正解なんてないからみんな悩む。だから独りでやらねばなんて思ってるお母さんは途中壊れちゃうのはあたりまえだ。オープンにしないと!
どんな親の元に産まれてくるかは選べない。最低限の生きていく安心できる環境にないならば、たとえ他人であってもこうした家で育っていけるなら、その子の人生は先へ繋がっていくと思うから、もっとこうした取り組みに国は予算を使ってほしい。
『いつもどんなときもあなたのこと気にしてるんだよ』ってさりげなく言い続ける。大事。
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