パトラ

天使にラブ・ソングを…のパトラのレビュー・感想・評価

天使にラブ・ソングを…(1992年製作の映画)
5.0
別にもの凄く笑えるというわけでも、もの凄く感動するというわけでもない。
でも間違いなく超がつく名作。

観ていてすごく気分が良い。

ヤンチャな主人公も、頭の固い上司も、弱気な同僚も、声のでかいオバチャンも、お婆ちゃんたちも、映画をみているとみんな好きになる。

無駄なシーンが全くないし、登場人物たちはセリフが少ないキャラでもしっかり個性が伝わってきて魅力的であり、歌のシーンも最高。

さりげない表情だけのカットや、ふとしたカメラワークが見事。

ラストの合唱のシーン。
厳しかった上司的なシスターの優しげな表情、
ひっそりノリノリなローマ教皇、
自信を手に入れた茶髪のシスター、
夢を叶え、居場所を見つけた主人公、
これ以上ない大団円。


ついでに言うと、邦題も最高。
原題は『sister act』だったはず。それが『天使にラブソングを』っていうのは、洒落たセンスだなぁ。
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