どーもー、どうも!
ミ◯クボーイですー!
お願いしますー!
ありがとうございますー!
ありがとうございますー!ねっ!
今、『トイ・ストーリー』より、グリーン・アーミー・メンの軍曹いただきましたけどねー!
もうこんなん なんぼあってもいいですからね!
一番有能ですからねー!
ありがたいですよー!
ねー、言うとりますけどもー!
マッチョ「いきなりですけどね、ちょっとウチのオカンがねー、好きな映画があるらしいんやけど、その名前を忘れたらしくてねー
」
角刈り「映画の名前忘れてもうてー どうなってんねんそれー」
マッチョ「せやねん。まぁ、色々聞くんやけど、全然わからへんねんなー」
角刈り「わからへんのー ほな、オレがね、オカンの好きな映画のタイトル、一緒に考えてあげるから、どんな特徴言うてたかっていうの、教えてみてよー 」
マッチョ「オカンが言うには、ナイトクラブで働いていた主人公が、とある殺人現場を目撃したために、マフィアに命を狙われるようになってしまい、シスターとして修道院で身を隠すことになる映画らしいねん 」
角刈り「あぁー、『天使にラブ・ソングを』やないかい! その特徴は完全に『天使にラブ・ソングを』やんかー!!珍しく邦題が有能な、めちゃくちゃ有名な作品やんか!!すぐわかったやんこんなんー」
マッチョ「ちょっと、わからへんねんな」
角刈り「なにがわからへんのよー」
マッチョ「俺も『天使にラブ・ソングを』やと思っててんけどな」
角刈り「そうやろ?」
マッチョ「オカンが言うには、あまりにも過激なシーンで物議を醸した衝撃の問題作やって言うねんな」
角刈り「あー、ほな『天使にラブ・ソングを』と違うかー 『天使にラブ・ソングを』にそんなシーンなんて無いからね!あれ老若男女が安心して楽しめるのよ!!胸張って金曜ロードショーで流せるんよ!!どちらかと言えば、あまりにも歌劇なシーンで物議を醸し出した笑撃作やねんから!!!ほな『天使にラブ・ソングを』と違うがなこれー! もう少し詳しく教えてくれるー?」
マッチョ「オカンが言うには、マフィアに追われてるくせに緊張感が一切感じられへん映画らしいねん」
角刈り「ほな 『天使にラブ・ソングを』やないかい!!!あれ生きるか死ぬかという場面でも めちゃくちゃポップでキャッチーなBGMが流れるんよ!!緊張感もクソもないからね!!ノリが基本『ブルース・ブラザース』と一緒なんよ!!ほな『天使にラブ・ソングを』やんかそんなもん!」
マッチョ「わからへんねん、でもー」
角刈り「何がわからへんのよー!」
マッチョ「俺も『天使にラブ・ソングを』と思ってんけどなー」
角刈り「そうやろー!」
マッチョ「オカンが言うには、修道院のシスターがみんな同じ人に見えて、誰が誰か分からんようになるらしいねんな」
角刈り「ほな『天使にラブ・ソングを』とちゃうやないかい!!『天使にラブ・ソングを』はみんなキャラがそれぞれ確立してんのよ!!破天荒やけども根はいい奴の眉なしペンギン主人公のデロリスを始め、陽気でお茶目なぽっちゃりパトリックに、内気で大人しいけれども人一倍優しくて思いやりがあるロバートの "ズッコケ三人組" に、厳格毒舌やけども憎めない院長とか、オレがお気に入りの補聴器おばあちゃんとかね!!とにかく、みんな個性が豊か過ぎるんよ!!キャラが喧嘩しすぎへんために、同じ格好にしたんちゃうかと疑うぐらいやねんから!!ほな『天使にラブ・ソングを』とちゃうがなー!!もうちょっと何か言うてなかったー!?」
マッチョ「オカンが言うには、吹き替えが地獄らしいねんな」
角刈り「ほな『天使にラブ・ソングを』やないかい!!シンプルに文句やけども、吹き替えが最悪なんよ!!あの映画の良さをぶっ壊しに来てるからね!だからオレは地上波でやってる時も絶対音声切り替えして英語で見るねんから!!!『天使にラブ・ソングを』に決まりやんかそんなもん!!』
マッチョ「でもわからへんねんなー」
角刈り「だから何がわからへんのよ!?」
マッチョ「オカンが言うには 作中の歌うシーンは初めから、めちゃくちゃ感動するって言うねんな」
角刈り「ほな『天使にラブ・ソングを』とちゃうやないかい!!デロリスが指揮者になる前の聖歌隊とか"世紀末の断末魔" やからね!!! ZOOMで聖歌隊やってるんか?と疑う程に、みんなズレてるんよ!!!ほなもうちょっとなんか言うてなかったかー??」
マッチョ「オカンが言うには、コメディやのにめちゃくちゃ泣けるらしいねん」
角刈り「ほな『天使にラブ・ソングを』やないかい!!デロリスが初めて指揮をした時の「Hail Holy Queen」を歌うシーンとか、めちゃくちゃ明るい曲やのに何故か自然と涙が溢れるのよ!!あのみんなの楽しそうに生き生きしている笑顔を見ていると涙が止まらんのよ!!!俺は無宗教者やし、神の存在は信じてないけども、【歌】が持つ"人を惹きつける力"、"心を突き動かす力" を俺は信じているよ!!!!あれが地上波で放送された翌日の学校では、クラスの女子が「ちょっとー、男子ちゃんと歌ってー!」って言われんでも男子が自発的にちゃんと合唱の練習に取り組むぐらいの力があるねんから!!!!『天使にラブ・ソングを』に決まりや!!」
マッチョ「でもわからへんねんなー」
角刈り「わからへんことない!! オカンの好きな映画は『天使にラブ・ソングを』やー!!!」
マッチョ「でもオカンが言うには 『天使にラブ・ソングを』ではないって言うねん」
角刈り「ほな 『天使にラブ・ソングを』ちゃうやないかい!!! オカンが『天使にラブ・ソングを』やないと言うんやから『天使にラブ・ソングを』とちゃうがなー! 先に言えよー! オレがこれだけ長文のレビュー書いてる間、どういうつもりで見てたん?」
マッチョ「申し訳ないよ だから」
角刈り「ほな ホンマにわからへんやん どうなってんのよー」
マッチョ「オトンが言うにはな…」
角刈り「オトン!!??」
マッチョ「 『エンジェルウォーズ』ちゃうかって言うねん」
角刈り「いや、それザック・スナイダーのボロカスに叩かれた映画やんけ!俺は嫌いじゃないけどもー!天使しか合ってないねん!もうええわ」