ゴン吉

泥だらけの純情のゴン吉のレビュー・感想・評価

泥だらけの純情(1963年製作の映画)
3.9
やくざの下っ端と令嬢の恋を描いた作品。
浜田光夫と吉永小百合が共演。 

やくざの下っ端の次郎(浜田光夫)は組の仕事でドラッグを運んでいる最中に、新宿で男子生徒に絡まれている二人組の女子高生を見かける。
彼女らを助けようとして喧嘩になり、そこにチンピラも加わり、はずみでチンピラにナイフが刺って死んでしまう。
絡まれていた女子高生は外交官の令嬢樺山真美(吉永小百合)だった。
それがきっかけで真美は次郎に好意を持ち、次郎が戸惑う中、交際が始まるが…

真美がお嬢様で性格も生活も住む世界も全く異なるやくざの青年に恋をする気持ちがよくわかりません。
普段父親不在による男性への憧れなのか、自分とは違った世界に生きる者への好奇心なのからなのか、天然なのかわかりませんが、真美があまりにも世間知らずの馬鹿で、観ていてイライラして呆れてしまう。
次郎は、その辺はわきまえてはいるものの、美人で清楚な令嬢の誘惑には勝てないのが男の情けないところで、彼女の一途な恋に負けてしまう。
そんな二人の関係が長続きするはずもなく、結局は衝撃的な運命が待っている。
純愛ドラマというよりは、次郎が哀れに思えてしまう作品でした。
「不器用だな 俺って」 

2023.1 BS12で鑑賞
ゴン吉

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