オーウェン

アイリスのオーウェンのレビュー・感想・評価

アイリス(2001年製作の映画)
3.8
イギリスの作家の晩年を描くということで、英国俳優が適材適所に配置された。
話は作家の妻とその夫のふたりのみ。
現在と若いころの回想形式をそれぞれ描くことで、ドラマを作っている。

話自体は徐々に妻がアルツハイマーに掛かってきて、残された夫は何とか二人で暮らそうとする。

ジュディ・デンチとジム・ブロードベントの組み合わせもすごいが、若いころを演じるケイト・ウィンスレットも好演している。
ブロードベントの若き頃を演じるヒュー・ボナヴィルのそっくりさんぶりには驚くしかない。

題材はハネケの「愛 アムール」と似ているが、中身は現実性を極力排除しいかにして夫が妻を愛しているかのラブストーリーとして撮っている。
どちらが良いかは好みだろうが、俳優陣には適役以外の言葉はない。
オーウェン

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