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アイリスのmofuinkoのレビュー・感想・評価

アイリス(2001年製作の映画)
4.0
「言葉は思索だ」と愛と幸福を求めて言葉を紡いだ作家が、老いと病気のために、記憶や言葉をなくしてしまうお話。
生き方は自分で選んでいくことができる。でも死に方は選べない。かつて美しい言葉を生み出した唇が、簡単な単語を発することもできなくなり、笑うこともなくなっていく。とても辛く、残酷なことだ。

でも、、

アイリスが言葉を失っても、ジョンはアイリスのことを思い、言葉を紡がせようとする。そして、アイリスもまた、つらい思いに苦しむジョンを慰撫し、ごくたまに共に笑い合ったりもする。

冒頭にアイリスがしたスピーチが思い出される。どんな教育も、どんな知性も、愛と幸福を手に入れるための方法でしかないと。

アイリスは求めていたものを手にした人生を送ったのだな。
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